みなさん、さようなら/久保寺 健彦

本を読むキッカケ、

ほとんどダ・ヴィンチ。


2007年総まとめの回に載っていた

「みなさん、さようなら」


小学校を卒業以来、

団地の外に一歩も出ずに生活を送る主人公・悟。

そんなせまい世界で起こる出来事は、

意外とドラマチック。


中学校も通わず、

団地内の図書館に通い、トレーニングとパトロールに勤しむ。

そして職場はケーキ屋(もちろん、団地内)。

団地が寂れ、107人の同級生たちもどんどん団地を離れていくなか、

最後に残された悟は。。。




一年一年、章で区切られ、

章の始めに団地を離れる同級生の名前が書き連ねてあるのがリアルだったりします。

主人公以外にも気になる同級生がたくさんいるのに、

ちょこっとしか出てこなかったり、

いつの間にかいなくなっていたり、

そこが妙に気になる。



またしても徹夜で読んでしまいました。。

その夜の夢に、

小学校の頃団地に住んでいた、

好きだった男の子が出てきた。

そういえば、あの団地にもたくさんの同級生が住んでいたけど

数年前に行ってみたら物凄く寂しかった。

もう誰も住んでいないのかな…





ついでに、

その前に読み終わった本一冊。


十四番目の月 (文春文庫 う 17-3)/海月 ルイ

映画「さよなら、みどりちゃん」で流れていた

ユーミンの曲とタイトルが一緒だったので、購入してみました。


またしても誘拐もの。

しかも読む本読む本、誘拐は成功の設定。

この本は誘拐よりも「女性・母親」という要素に焦点を置いているのだけど、

どうにもイマイチ面白く感じない…。

共感できる部分が全く無いというか、

有り得ないだろ、な人物が出てきたりとか。

同じ記述を何度も何度も繰り返したり、

余計な設定があったり、

ちょっと残念でした。